近年のデジタル技術の進歩により、エレクトリックギターのアンプやエフェクトの分野でもデジタル化が進んでいます。デジタルシグナルプロセッシング(DSP)を基にした「ギタープロセッサー」は、従来のアンプシミュレーターに比べて高品質・高価格な機器で、汎用性が高く、安定した音質と幅広い音色作りが可能です。ライブやレコーディングにも適しており、ギタリストにとって非常に魅力的な存在となっています。このページでは、ギタープロセッサーの基本や接続方法、そしておすすめの機器を紹介していきます。
- ギタープロセッサーとは?
- ギタープロセッサーにはどんな機能があるの?
- ギタープロセッサーとマルチエフェクターはどっちがおすすめ?
- フロアタイプとラックタイプはどう違うの?
- モデリングタイプとプロファイリングタイプの違いは?
- スタジオやライブハウスにおけるギタープロセッサーの接続方法
- ギタープロセッサーの選び方
- おすすめのギタープロセッサーを紹介
- Line6 Helix Floor
- Line6 Helix Rack
- Line6 Helix LT
- Line6 HX Stomp XL
- Line6 HX Stomp
- BOSS GT-1000
- BOSS GT-1000 CORE
- HeadRush Pedalboard
- HeadRush Gigboard
- Headrush Prime
- Mooer GE300
- Neural DSP Quad Cortex
- Fractal Audio Systems Axe-Fx III MARK II TURBO
- Fractal Audio Systems FM9 MARK II Turbo
- Fractal Audio Systems FM3 MARK II Turbo
- Kemper Profiling Amplifier HEAD Black
- Kemper Profiling Amplifier PROFILER STAGE
- Fender Tone Master Pro
ギタープロセッサーとは?
簡単に言うと、「非常に優れたマルチエフェクター+アンプシミュレーター」です。DSP(デジタルシグナルプロセッシング)技術を使い、ギターアンプやエフェクトを緻密に再現します。従来のアンプシミュレーターと比較してもリアルなサウンドが特徴で、多くの著名ギタリストが使用しています。レコーディングやライブでも活躍し、ラック型やフロア型が人気です。
最近のモデルは「マルチエフェクター」に留まらず、アンプモデリング、各種エフェクター、オーディオインターフェース機能も備えた大型ペダルが登場し、「マルチプロセッサー」や「ギタープロセッサー」と呼ばれています。これらはエフェクターだけでなく、多機能なサウンドや機能を持ち、従来のマルチエフェクター以上の性能を発揮します。
いわゆるハイエンド機器として認識されており、価格は安いもので6万円~8万円、多くのモデルは20万~40万円となっています。
ギタープロセッサーにはどんな機能があるの?
ギタープロセッサーは多くの機能を持ち、モデルによっても機能は様々ですが、下記のような機能を持っていることが多いです。
アンプシミュレーターとしての機能
様々なギターアンプの音色を高品質なデジタルで再現し、ヴィンテージからモダンまで幅広いアンプモデルが含まれています。マルチエフェクターにもアンプシミュレーターの機能を持つモデルはありますが、ギタープロセッサーでは使用されるコンピューターの質やメモリ量などが数段上であることが多く、はるかにリアルなアンプモデリングで音作りができます。
それらはオリジナルの真空管のニュアンスや回路のクセまで再現するような高いクオリティとなっています。
マルチエフェクターとしての機能
アンプシミュレーター機能だけでなく、マルチエフェクターとしての機能も持っています。オペアンプの特性まで再現するなど、高い技術によるモデリングで多くのエフェクターを収録しています。そのため、ギタープロセッサーのみで音作りをするギタリストも多くいます。
MIDIコントロール機能
MIDI機器との連携を可能にし、他の音楽機器やソフトウェアを操作できます。
オーディオインターフェースとしての機能
パソコンや他のデジタルデバイスに接続し、録音や音声編集が可能です。
専用ソフトウェアとの連携機能
専用のソフトウェアを使用して、詳細な音作りやプリセット管理が可能です。
リアルタイム処理機能
ライブパフォーマンスでも遅延の少ないリアルタイム処理が可能です。
高解像度オーディオをサポート
24ビット/96kHzなどの高解像度オーディオをサポートし、クリアな音質を提供します。
ギタープロセッサーとマルチエフェクターはどっちがおすすめ?
結論として、ギタープロセッサーがおすすめです。理由は、10万円以下のモデルでも十分な性能を持ち、コンパクトな設計でバンド演奏や宅録、ライブに対応できるからです。ハイエンドクラスと比較するとアンプモデリングの品質や機能面でやや劣る場合もありますが、それでも1台で他の機材がほとんど不要になる程の高機能です。
フロアタイプとラックタイプはどう違うの?
ギタープロセッサーには主にフロアタイプとラックタイプと呼ばれるものがあります。それぞれにはどのような違いや特徴があるのでしょうか?
フロアタイプの特徴
フロアタイプの特徴は以下の通りです。
ライブ向けのデザイン
足元に置いて踏みながら操作できるペダル型となっているため、ライブパフォーマンス中にエフェクトのオンオフやプリセット変更が容易です。
持ち運びが楽
コンパクトで持ち運びが簡単なため、練習や小規模なライブにも適しています。
ペダル付きのモデルも多い
フットスイッチやエクスプレッションペダルが装備されていることが多いです。
ラックタイプの特徴
ラックタイプの特徴は以下の通りです。
プロ仕様のスタジオ向けのデザイン
ラックケースに収めて使用するタイプです。ライブではラックケースと一緒に運搬し、セッティングします。ラック内に複数のユニットを組み合わせてカスタマイズすることを目的としたデザインです。
別途でフットスイッチが必要な場合もある
ライブで使用する場合、別途フットスイッチやMIDIコントローラーが必要な場合があります。
モデリングタイプとプロファイリングタイプの違いは?
ギタープロセッサーにはモデリングタイプとプロファイリングタイプがあり、それぞれ異なる方法でアンプやエフェクトのサウンドを再現します。モデリングタイプは、HELIXやAXE-FXなどに代表され、ギタープロセッサーの多くがこのタイプとなっています。逆にプロファイリングタイプは、KEMPER PROFILERに代表されるタイプでモデリングタイプとは異なるアプローチを取っています。この2つのタイプにはどのような違いがあるのでしょうか?
モデリングタイプの特徴
モデリングタイプは、デジタル信号処理技術を用いて実際のアンプやエフェクトのサウンドをシミュレートします。開発者が実際のアンプやエフェクトの動作を詳細に分析し、その特性をデジタルアルゴリズムとして再現します。
プロファイリングタイプの特徴
プロファイリングタイプは、特定のアンプやエフェクトの実際のサウンドをサンプリングし、その特性をキャプチャーして再現します。ユーザーが自分のアンプやエフェクトを使用してプロファイル(音響的な指紋)を作成し、それをプロセッサーに取り込みます。実際のアンプやエフェクトのサウンドを非常に正確に再現できます。ユーザー自身が持っている機材のサウンドを取り込むことができるため、非常に精度が高く、個別化された音作りが可能です。
プロファイリングタイプには、特定の瞬間のサウンドを高精度で再現するという特徴がありますが、欠点も存在します。モデリングタイプとは異なり、プロファイリングタイプは内部構造を再現していないため、ツマミを動かすと実機の音から離れてしまいます。KEMPERなどではゲインやEQが設定できますが、これは一般的なチューブアンプの挙動を模倣したもので、実機そのものではありません。
大幅なセッティング変更が必要な場合は、異なる設定を再度プロファイリングする方が実機に近い音を得られます。多くのギタリストは同一アンプの複数のプロファイリングデータを使い分けて運用しています。
スタジオやライブハウスにおけるギタープロセッサーの接続方法
ギタープロセッサーの登場以降、アンプモデリングが高品質となり、スタジオやライブハウスで使用するギタリストが多くなりました。しかし、ギタープロセッサーは機能が多岐に渡る分、どのように使用すれば良いか迷う人も多いと思います。
また、スタジオやライブハウスで使うと、「ヘッドホンやラインで聴いた時と違って違和感がある」と感じることもあります。そこで、スタジオやライブハウスでのギタープロセッサーの使用方法、アンプモデリングの活かし方などを、それぞれのメリットとデメリットを含めて紹介します。
①アンプのインプットに接続する方法
ギタープロセッサーのアウト端子をギターアンプのインプットに接続します。この方法のメリットはギタープロセッサーだけ持って行けば、スタジオやライブハウスのアンプを使って音を作ることができます。また、リターン端子がないアンプでも対応できるため、スタジオやライブハウスの設備によって困ることはないでしょう。
デメリットは、多少アンプの特性が音に反映されてしまうことです。特に真空管アンプに繋ぐ場合には歪みが強くなってしまうことがあります。
②アンプのリターンに接続する方法
ギタープロセッサーのアウト端子をギターアンプのリターン端子に接続します。この方法もギタープロセッサーだけ持って行けば、スタジオやライブハウスのアンプを使って音を作ることができるのがメリットです。また、アンプのインプットに接続する場合と異なり、アンプのプリアンプによる音の変化を防ぐことができます。
デメリットとしては、リターン端子のないアンプに遭遇した時にはこの方法が使えないことや、アンプのプリアンプによる音の変化を防いだとしても、パワーアンプやスピーカーによる音の変化は避けられないことが挙げられます。
③アンプのキャビネットに接続する方法
パワーアンプを用意し、ギタープロセッサーからパワーアンプを通して、キャビネットに接続する方法です。メリットとしてはスタジオやライブハウスのアンプのパワーアンプ部分による音の変化を防ぐことができ、アンプシミュレーターの音を自分の思い通りに再現しやすいことにあります。
デメリットとしてはパワーアンプの付いたギタープロセッサーを購入するか、別途パワーアンプを用意する必要があるということです。また、キャビネットはスタジオやライブハウスのものを使用するので、そのキャビネットの癖が気になることはあるかもしれません。
④PAスピーカーに接続する方法
ギタープロセッサーからアンプやキャビネットに接続せず、PAスピーカーに接続する方法です。この方法もギタープロセッサーだけ持って行けば、スタジオやライブハウスのアンプを使って音作ることができます。メリットはスタジオやライブハウスのアンプ(プリアンプ、パワーアンプ、キャビネット)によって音が変化してしまうのを防げることです。また、ギターアンプのマイキングも不要となります。
デメリットとしては、ギター用のキャビネットと、PAスピーカーの特性の違いから、スタジオ・ライブハウスの規模によっては、実機アンプのような迫力が出ない場合があります。また、ライブ中に自分のギターの音が聞こえにくいという状況が発生しやすいです。
⑤アンプモデリング機能をオフにしてエフェクター機能だけを使う方法
ギタープロセッサーはアンプモデリング機能をオフにしてマルチエフェクター機能だけを使うこともできます。メリットとしては実機アンプを使うことによって、シンプルで音作りのしやすいシステムにすることができます。ギタープロセッサーには高品質なアンプモデリング機能があるものの、現場にあるアンプで音作りしたほうが早いし悩みも少ない、というケースもあります。
デメリットとしてはスタジオやライブハウスのアンプによって音が左右されてしまうことです。
ギタープロセッサーの選び方
ギタープロセッサーを選ぶ際の重要なポイントはやはり「音の好み」です。真空管アンプやコンパクトペダルを選ぶ場合と同様に、自分の望むサウンド・セッティングを精密に再現できるプロセッサーが求められます。そのため、使用場面や環境も重要です。自宅での練習・録音、動画配信、ライブ…など、用途に合わせたモデルを選びましょう。
おすすめのギタープロセッサーを紹介
どの製品も低価格とは言えないものの、以前に比べると、比較的安くて質の高いモデルも増えてきました。優れたアンプモデリングはもちろん、個性的な機能や特徴を持つものばかりで、選択肢が豊富です。
ここではおすすめのギタープロセッサーを紹介していきます。
Line6 Helix Floor
Line6のHelixシリーズは、ビンテージからモダンまでのリアルなサウンドとフィーリングを提供するフラッグシップモデルです。高品質な「HXモデリングエンジン」を搭載し、各アンプの解析に1ヶ月を費やすほどの精度でモデリングを行っています。このエンジンにより、リアルでレスポンスに優れたギタートーンを実現しています。Helix Floorアンプ&エフェクト・プロセッサーは、優れたインターフェースを備え、ステージやスタジオなどあらゆるシチュエーションで高いパフォーマンスを発揮します。
Helixシリーズをより詳しく知りたい方は↓の記事がおすすめです。
Line6 Helix Rack
ラックマウント可能なHelix Rackアンプ&エフェクト・プロセッサーは、HXモデリングによりリアルなサウンドとフィーリングを提供します。オプションのHelix Controlフット・コントローラーを組み合わせることで、キャパシティブタッチ・フットスイッチとカスタマイズ可能なスクリブル・ストリップの機能も追加されます。
Line6 Helix LT
Helix LTアンプ&エフェクト・プロセッサーは、フラッグシップモデルであるHelix/Helix Rackと同じパワフルなDSPとHXモデリングを搭載し、選び抜かれた機能が1台に凝縮されています。使いやすいインターフェースにより、ステージやスタジオなどあらゆるシチュエーションで優れたパフォーマンスを発揮します。
Line6 HX Stomp XL
HX Stomp XLは、Helixシリーズの「HX Stomp」にフットスイッチを追加し、操作性を向上させたモデルです。ほぼ全ての「HXモデリングエンジン」の音色を搭載しつつ、コンパクトなサイズでエフェクターボードに収まり、多彩な切り替えが可能です。コンパクトでポータブルなデザインを重視し、持ち運びやすさが求められる場面に最適です。メイン機としても、Helixのサブ機としても利用可能で、PCとの連携もスムーズに行える柔軟性を兼ね備えています。
Line6 HX Stomp
HX Stompは、極めてコンパクトなアンプ&エフェクト・プロセッサーで、プロフェッショナルグレードのHXモデリング技術を搭載しています。400種類以上のアンプ、キャビネット、エフェクトを含むHelixシリーズのサウンドを提供し、ツアー用ギアやオーディオ・レコーディング・インターフェースとしても利用可能な、完全なリグとして機能する“スーパー・ストンプボックス”です。
BOSS GT-1000
BOSSのフラッグシップモデルGT-1000は、ギター・プロセッサーとして高く評価されています。このモデルは、BOSS独自の高品質なデジタル・エフェクトとアンプ・サウンドを特徴とし、豊富な接続端子とコンパクトなボディが特長です。10万円前後の価格帯で、他の競合機種に比べて小型軽量です。GT-1000は、ハイエンドのデジタル・エフェクトやMDP技術を駆使したBOSSエフェクターを多数搭載し、また独自技術「AIRD」によるリアルなアンプサウンドやUSB接続のオーディオインターフェイス機能、Bluetooth対応のワイヤレス操作など、多彩な機能を備えています。
BOSS GT-1000 CORE
GT-1000 COREは、GT-1000をコンパクトなサイズに落とし込んだモデル。エフェクターボードにも組み込みやすく、幅広い用途で活用できるモデルです。GT-1000に採用されている超高性能DSPとAIRDテクノロジーにより、真空管アンプのサウンドと弾き心地を実現しています。プリアンプ/エフェクトは140種類以上で、同時に24のエフェクト・ブロックを使用可能。コンパクトなサイズながら、高品質なサウンドを提供し、リハーサルからライブまで幅広いシーンで活躍します。豊富な入出力端子とコントロールの拡張性も特長です。
HeadRush Pedalboard
HeadRush(ヘッドラッシュ)は、アカイ、ALESIS、M-AUDIOなどのブランドを持つ米国inMusic社が展開するプロフェッショナル・ギタリスト向けブランドです。Eleven Rackの開発陣が手掛け、ヴィンテージ・アンプのモデリングに優れたサウンドを提供しています。Pedalboardは、ヘッドラッシュの最初の製品であり、最高峰のフロア型ギター・プロセッサーです。クアッドコアの高速DSPにより、33種類のアンプ、15種類のキャビネット、10種類のマイクを組み合わせたリアルなサウンドが特長です。専用キャビネット(FRFR-108/FRFR-112)も開発されており、エフェクターは34種類と厳選されています。
タッチパネル式の巨大なカラーディスプレイは、スマホ感覚で操作でき、フットスイッチとエクスプレッションペダルのみでエディット可能なハンズフリー・モードも備え、ライブ中の操作も簡単です。
HeadRush Gigboard
Gigboardは、上記のPedalboardのクアッドコアDSP、大画面タッチパネル、優れたサウンドを受け継ぎながら、フットスイッチや接続端子を整理して大幅に小型化したデバイスです。操作は主にタッチパネルで行い、ツマミは二つだけです。小型ながらフットスイッチは4つあり、十分に活用できます。さらに、エクスプレッションペダルの増設、アンプのコントロール、エフェクト・ループ、MIDI端子も備えており、多様な調整が可能です。
Headrush Prime
HeadRush Primeは、ギターFX、アンプ、キャブ、マイクのエミュレーション、スマートアンプ/ペダルのクローニング、IRロード、クラス最高のルーパー、そしてAntares Auto-Tuneを含むボーカルFXを搭載した多用途なフロアボードFXプロセッサです。高度なマルチコアプロセッサによりリアルなサウンドを実現し、7インチの高解像度タッチスクリーンで直感的に操作できます。さらに、内蔵Wi-Fiを使ってHeadRush Cloudで簡単にアンプモデルやリグを共有できます。ボーカリストもAntares Auto-Tuneを活用して自然な音程修正が可能です。
Mooer GE300
GE300は、108種類のアンプモデル、164種類のエフェクト、43種類のキャビネットシミュレーションを収録し、幅広い音作りに対応するマルチエフェクターです。新しいSYNTH ENGINEにより、特別なピックアップを使わずにギターシンセのサウンドを生成できます。
カスタマイズ可能な10個のフットスイッチ、プログラミングできるステレオエフェクトループ、30分のルーパー、USBオーディオインターフェイスなど、多彩な機能を搭載しています。進化したTone Capture機能により、アンプだけでなくギターのサウンドもキャプチャ可能です。
高機能でありながらリーズナブルな価格で提供され、シンプルで使いやすいインターフェースにより、初心者でも簡単に操作できます。
Neural DSP Quad Cortex
プロフェッショナルなギタリスト向けの先進的なモデリング・プロファイリング・ユニットです。お気に入りのリグ(アンプ、キャビネット、歪みなど)のサウンドをキャプチャして簡単に共有できます。Quad Cortexは独自のAI技術を使用し、物理的なアンプ、オーバードライブ、キャビネットの音響特性を非常に高い精度で学習・再現します。
大きなマルチタッチ・ディスプレイを備え、複雑なセッティングでも簡単に操作ができます。
また、好みのアンプ、キャビネット、歪のサウンドをキャプチャーし、手軽に共有することができます。
Fractal Audio Systems Axe-Fx III MARK II TURBO
Fractal Audio Systemsの「Axe-Fxシリーズ」は、ハイエンド・ギタープロセッサーの先駆けとなる製品であり、特に最新モデルの「Axe-Fx III Mark II」は、圧倒的なスペックと多種多様な入出力を誇るフラッグシップ・モデルです。
高性能DSPを2基、カラー画面専用のGPU、USB接続と操作系のための16コアマイクロコントローラーを搭載し、強力なマシンパワーを実現しています。アンプ259種類、キャビネット2237種類、エフェクトは歪みだけで37種類など、膨大なデータを扱える世界最強のオールインワンプロセッサーです。
また、トーン・マッチングやインパルス・レスポンスなどの機能により、どの環境でも安定した音を提供し、多くのプロミュージシャンから支持されています。
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Fractal Audio Systems FM9 MARK II Turbo
4コアDSPを採用し、Fractal Audio Systemsのフラッグシップモデル「Axe-Fx III」と同等の音質を実現しています。従来のFM9 MARK IIよりも処理能力が大幅に向上し、14×6のレイアウトグリッドを備え、プレーヤーのニーズに応じたプリセットデザインとオーディオルーティングに対応。これにより、より複雑なエフェクトチェーンの構築が可能です。
また、9つのオンボードフットスイッチにより、512のプリセットと各プリセットに含まれる8つのシーンを瞬時にリコールでき、エフェクトブロックの直接ON/OFFやチューナーのON/OFFなど、使いやすさも向上しています。
Fractal Audio Systems FM3 MARK II Turbo
Axe-Fx IIIの高品質なサウンドをフロアユニットに落とし込んだ、プロクオリティのアンプモデラー/FXプロセッサーです。ARMコア1つとSHARC+コア2つから成る3コアの「Griffin」DSPを搭載し、グラフィック処理専用のプロセッサーを採用。メインDSPはサウンド処理に専念し、その力を最大限に発揮します。3つのフットスイッチは、設定次第で最大12基のフットスイッチのように操作可能です。また、専用フットコントローラーを最大2台接続できます。
Kemper Profiling Amplifier HEAD Black
Kemper Profiling Amplifierは、他の機器とは異なり、ハードウェアで既存のアンプの特性を完全に模倣し特定のアンプの音色を忠実に再現する「プロファイリング」という独自の機能を持ち、荒々しさや臨場感のある音色が特徴です。また、50種以上の高品質なエフェクトも搭載しています。
Axe-Fxと比べると、Kemperはアンプらしさを強調したデザインとインターフェースを持ち、ギタープレイヤー向けに作られています。パワーアンプ搭載モデルでは、キャビネットに直接接続して実機のアンプのように使用できます。
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Kemper Profiling Amplifier PROFILER STAGE
フットコントローラーと一体型で、重量は約4.6kgとシリーズ最軽量で、どのステージでも同じサウンドを提供します。ライブ中でも、高い操作性でリグの切り替えやモーフィングができます。5つのボタンでリグ切り替えやモーフィングをトリガーし、パフォーマンスの切り替えも簡単です。
最大4つのエクスプレッション・ペダルを接続でき、ボリューム、ワウ、ピッチ、モーフィングをコントロール可能です。フット・スイッチの接続も可能で、オン/オフやトリガーを追加できます。ステレオのモニター・アウトプットがあり、独立したステレオ・アウトプットからボリュームやEQを個別に設定できます。さらに、ステレオのセンド/リターン端子が2系統あり、エフェクト・ボードや外部エフェクトとの統合も容易です。
Fender Tone Master Pro
FenderのTone Master Proは、プロミュージシャン向けに設計された初のデジタルサウンドプロセッサーです。独自のTone Masterモデリングプロセスにより、100種類以上の人気アンプとエフェクトを完璧に再現します。
このプロセッサーは8つの強力なコアプロセッサーを搭載し、驚異的なサウンドクオリティと直感的なインターフェイスを提供します。大型の7インチフルカラータッチスクリーンと使い慣れたグラフィックを備え、パフォーマーからスタジオミュージシャンまで幅広いプレイヤーに適しています。