Blitz by AriaPro IIを解説:コスパ最強ギターのレビューとおすすめモデル

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「Blitz by AriaPro II」シリーズのギターは、コストパフォーマンスに優れたエントリーモデルです。この記事では、Blitzギターの魅力や特徴について詳しく解説していきます。これからギターを始める方や、手頃な価格で購入できるギターを探している方にとって、Blitzギターは選択肢の一つとなるでしょう。

Blitzギターはどこのメーカーが作っているの?

Blitzは、AriaPro II(アリアプロ II)というギターブランドが展開するサブブランドで、主にレスポールやSGタイプの初心者向けモデルを販売しています。AriaPro IIは荒井貿易によって設立された日本発のブランドであり、その中でもBlitzはかなりリーズナブルな価格帯でギターを提供するシリーズです。特に初心者や中級者向けに設計されており、コストパフォーマンスに優れたギターとなっています。

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同じAria Pro II内のブランドであるLegendとの違いは?

Aria Pro IIのサブブランドの中には、Blitzの他にもLegendというブランドもあります。Legendも同じく低価格帯のギターを販売してるブランドですが、Aria Pro II、Legend、Blitzにはどのような違いがあるのでしょうか?

結論としては、Legendはフェンダー系のコピーモデル、Blitzはギブソン系のコピーモデル、そしてオリジナルモデルはAria Pro IIで展開する、という分け方で各ブランドのイメージを明確にしています。

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Blitzギターのメリットは?

Blitzのギターには、特に初心者や中級者にとってメリットがあります。以下に、Blitzギターの主なメリットを紹介します。

①手頃な価格

Blitzギターの最大のメリットは、その手頃な価格です。初心者にとって、ギターを始める際に大きな投資をすることなく、それなりの品質のギターを手に入れることができる点は非常に魅力的です。また、中級者にとっても、セカンドギターや練習用ギターとして気軽に購入することができます。

②日本ブランドの信頼感

Blitzは、Aria Pro IIという日本ブランドのサブブランドです。他にもAPシリーズなどの高価格帯のギターも制作している会社なので、価格は安くても素材や制作工程、品質管理にノウハウを持っています。通販でしか見かけないような中華系メーカーのギターを購入するよりも安心感があります。

Blitzギターのデメリットは?

Blitzのギターにはいくつかのデメリットもあります。以下に、Blitzギターの主なデメリットを挙げます。

①音質がすごく良いわけではない

Blitzギターはエントリーレベルの楽器であるため、プロフェッショナルなギターに比べて音質に限界があります。高価なギターと比べると、トーンの豊かさや音の細かいニュアンスに欠けることがあり、プロのスタジオ録音やハイレベルなライブパフォーマンスには不向きです。

②高級な素材は使われていない

Blitzギターはコストを抑えるために、上位モデルで使用されるような高級な木材やパーツを使用していません。そのため、耐久性や長期間の使用において、高級ギターと比べるとやや劣る可能性があります。たとえば、ピックアップやペグ、ブリッジなどのパーツが高級ギターほど精密ではないことがあります。

③デザインがシンプル

Blitzギターのデザインはシンプルであり、派手な装飾や個性的なフィニッシュが少ないです。これにより、個性を追求するプレイヤーにとっては物足りないと感じるかもしれません。

④リセールバリューが低い

エントリーレベルのギターは、一般的にリセールバリュー(再販価値)が低い傾向があります。Blitzギターも例外ではなく、購入後に売却する際には、購入価格よりも大幅に安い価格でしか売却できないことが多いです。

⑤長期使用による劣化が発生しやすい

Blitzギターはプロ向けに設計されているわけではないため、長期間使用することでネックの反りやフレットの摩耗、パーツの劣化などが起こりやすい場合があります。これにより、長期的な安定性が高級ギターに比べて劣ることがあります。

Blitzギターの生産国はどこ?

Blitzギターは、主に中国で生産されています。日本でデザインと品質管理を行い、中国の工場で製造を行うことで、コストを抑えながらも一定の品質を維持したギターを提供しています。これにより、初心者や中級者向けの手頃な価格帯でありながら、ある程度しっかりとした品質を持つギターが実現されています。

Blitzギターには何の木材が使われているの?

Blitzのギターに使用される木材は、モデルによって異なりますが、一般的に以下のような木材が使用されています。これらはエントリーレベルのギターにおいてコストパフォーマンスを重視しつつ、音質や耐久性を確保するために選ばれています。

バスウッド (Basswood)

バスウッドは格安エレキギターによく使われる木材で、音のバランスが良いことが特徴です。低音から中音域にかけてが強調され、暖いトーンを提供します。クセがないため音作りもしやすい木材です。

メイプル (Maple)

メイプルは硬くて耐久性があり、明瞭で明るいトーンを持ちます。ネックの強度を確保するために、エントリーモデルでもよく使われます。

ナトー (Nato)

ナトーは、安価な木材ながら、硬さと耐久性に優れています。トーンはマホガニーに似ており、温かみのある音を提供します。レスポールと言えば「マホガニー」が一般的ですが、Blitzギターでは価格を抑えるためにナトーがネック材として使用されているようです。

ローズウッド (Rosewood)

指板材として一般的に使用されるのはローズウッドです。ローズウッドは耐久性があり、手触りが良く、温かみのある音を生み出します。

Blitzのギターはどんな人におすすめ?

Blitzのギターは、特に以下のような人におすすめです。

①ギターを始めたばかりの初心者

初めてのギターとして、手頃な価格でありながら信頼できる品質を持つBlitzは最適です。

②予算を抑えたい中級者

練習用やセカンドギターとして、コストパフォーマンスの高いギターを探している人にも適しています。

実際に弾いてみた印象や評価は?

Blitzのギターを実際に使用してみた人の意見を集めてみました。その結果、大まかに下記のような意見が見られました。

  • そんなに安っぽい感じには見えない
  • ちゃんとレスポールやSGっぽい音が出る
  • ボディの鳴りもある程度しっかりしている
  • ネックの塗装に粗がある

実際、筆者も弾いてみて、「初心者のうちならコレで十分かも!」と思いました。もちろん高級ギターと比べると色々と見劣りする部分はありますが、初心者の内はそういったこともわからないことが多いです。Blitzのギターで練習を始めてみて、練習が続きそうだったり、より高音質なものが欲しくなったりしたら、もう少し値段の高いギターを購入する…というのもアリだと思います。

Blitzのギターシリーズを紹介

Blitzのギターは、いくつかのシリーズがあり、それぞれ異なるスタイルや機能を持っています。代表的なシリーズを紹介していきます。

BLP-450

出典:Aria

BLP-450はいわゆるレスポールタイプのモデルです。

デザインと構造

特徴伝統的なシングルカッタウェイデザインにより、バランスの良い演奏性を提供します。
ボディ厚みのあるボディ構造が特徴で、サステインを重視した設計です。
安定感があり、しっかりとした鳴りが魅力です。
ネックやや太めのネックプロファイルで、安定したフィンガリングをサポートします。
フレット数22フレットを採用し、クラシックなロックやブルースに最適な音域をカバーします。

材質と仕上げ

ボディ材メイプル、ナトーが使用されています。
ネック材ナトーが使用されています。
仕上げ高級感のある外観が特徴です。

ピックアップとコントロール

ピックアップハムバッカーを2基搭載し、パワフルで厚みのあるサウンドが得られます。
ロックからメタルまで、幅広いジャンルに対応します。
コントロール2つのボリュームノブと2つのトーンノブ、3ウェイピックアップセレクターが
装備されており、細かい音作りが可能です。

サウンド

ハムバッカーの力強いトーンが特徴です。クリーントーンでも歪みを加えたサウンドでも活かすことができ、クラシックロックやハードロックにぴったりの音色を提供します。

BLP-CST

出典:Aria

BLP-CSTはBLP-450と同じくレスポールタイプのモデルですが、BLP-450よりもややグレードの高い素材を使っており、その分価格も上がっているのが特徴です。

デザインと構造

特徴シングルカッタウェイデザインを採用し、クラシックなルックスとモダンなプレイアビリティを
兼ね備えています。
ボディ多層構造のボディが、豊かなサステインを実現しています。
ネックスリムテーパーのネックプロファイルで、快適なフィンガリングと速弾きにも
対応できる設計です。強度と安定性を考慮した構造で、演奏中のストレスを軽減します。
フレット数22フレットです。

材質と仕上げ

ボディ材ナトーが使用されています。
ネック材ナトーが使用されています。
仕上げ光沢のあるグロスフィニッシュが施されています。

ピックアップとコントロール

ピックアップハムバッカーが搭載されており、豊かな倍音と力強いサウンドが特徴です。
コントロール2つのボリュームノブと2つのトーンノブ、3ウェイピックアップセレクターが
装備されており、細かい音作りが可能です。

サウンド

BLP-450よりもグレードアップしたピックアップとボディ材の組み合わせにより、より厚みのあるサウンドとなっています。クラシックロックやブルース、ジャズに適したサウンドで、クリーンなトーンからディストーションまで、幅広い音楽ジャンルで活躍できる万能なサウンドと言えます。

BLP-SPL

出典:Aria

BLP-SPLは、BLP-CSTやBLP-450と違い、シングルコイルのピックアップを搭載したギターになっています。

デザインと構造

特徴シングルカッタウェイデザインを採用し、BLPシリーズ特有のクラシックなルックスです。
ボディギブソンのレスポールスペシャルに近いボディです。
ネックネックはやや短めで、弦の張りも弱めなので手が小さくても引きやすいタイプです。
フレット数22フレットです。

材質と仕上げ

ボディ材ナトーが使用されています。
ネック材ナトーが使用されています。
仕上げ光沢のあるグロスフィニッシュが施されています。

ピックアップとコントロール

ピックアップP-90というギブソンのピックアップに似せて作られたAPS-9という
シングルコイルのピックアップを搭載しています。
コントロール2つのボリュームノブと2つのトーンノブ、3ウェイピックアップセレクターが
装備されており、細かい音作りが可能です。

サウンド

シングルコイルピックアップ特有の「明瞭でハッキリした音」で、かつレスポール特有の「太く丸い音」でもあります。ロック、パンク、ジャズ、ネオソウルなどのジャンルに向いているサウンドと言えるでしょう。逆にメタルやハードロックなどの激しめなジャンルには向いていません。

BLP-SPL/DC

出典:Aria

BLP-SPL/DCは、BLP-SPLのボディ形状が違うバージョンです。

デザインと構造

特徴ダブルカッタウェイデザインを採用しており、従来のシングルカッタウェイモデルに比べ、
より高音域での演奏がしやすい形状になっています。
ボディギブソンのダブルカッタウェイ版のレスポールスペシャルに近いボディです。
ネックスリムなネックプロファイルで、速弾きやテクニカルなプレイにも対応できる設計です。
ダブルカッタウェイと相まって、より高いフレットへのアクセスが簡単になっています。
フレット数22フレットです。

材質と仕上げ

ボディ材ナトーが使用されています。
ネック材ナトーが使用されています。
仕上げ光沢のあるグロスフィニッシュが施されています。

ピックアップとコントロール

ピックアップP-90というギブソンのピックアップに似せて作られたAPS-9というシングルコイルの
ピックアップを搭載しています。
コントロール2つのボリュームノブと2つのトーンノブ、3ウェイピックアップセレクターが
装備されており、細かい音作りが可能です。

サウンド

サウンドはBLP-SPL同様シングルコイルピックアップ特有の「明瞭でハッキリした音」で、かつレスポール特有の「太く丸い音」です。

BSG-STD

出典:Aria

クラシックなSGスタイルをベースにしたモデルです。

デザインと構造

特徴SGスタイルをベースにしたデザインが特徴のギターです。伝統的なデザインを現代的なニーズに
合わせて調整しています。
ボディスリムで軽量なボディデザインにより、演奏中の疲労を軽減します。
ネックスリムなプロファイルが速弾きやテクニカルなプレイをサポートします。
フレット数22フレットです。

材質と仕上げ

ボディ材バスウッドが使用されています。
ネック材メイプルが使用されています。
仕上げ光沢のあるグロスフィニッシュが施されています。

ピックアップとコントロール

ピックアップハムバッカーが搭載されており、強力でパンチのあるサウンドを提供します。
ロックやブルースなど、幅広いジャンルで使えるトーンを持ち、特に中低音域が
豊かなサウンドが特徴です。
コントロール2つのボリュームノブと2つのトーンノブ、3ウェイピックアップセレクターが
搭載されています。

サウンド

豊かな中低音域と力強いサウンドが特徴で、特にロックやブルースのプレイヤーに愛用されています。ハムバッカーによる厚みのあるトーンは、バンドアンサンブルでも埋もれず、存在感のあるサウンドを提供します。特に、リードギターやリフプレイで真価を発揮し、演奏に迫力と深みを加えます。

初心者セットを購入するメリットは?

出典:楽天市場

Blitzのギターは「ギター初心者セット」としてセット販売されている場合もあります。これからギターを始める初心者には、こうした「ギター初心者セット」を購入するメリットがあります。

①コストパフォーマンスが高い

初心者セットは通常、ギター本体に加えてアンプ、キャリーケース、チューナー、ストラップ、ケーブルなどが含まれており、これらを個別に購入するよりもコストを抑えることができます。

②必要なアイテムが一式揃っている

セットにはギターを始めるために必要な基本的なアイテムがすべて含まれているため、初めての購入時に何を揃えたら良いのか迷うことが少なくなります。これにより、すぐに演奏を始めることができます。

③統一感のあるセットアップ

セットのアイテムは互換性が考慮されているため、ギターとアンプ、アクセサリーがうまく組み合わせられていることが多いです。これにより、全体のバランスが取れたセットアップが実現します。

④すぐに練習環境が整う

ギターを購入する際に必要なアイテムが一式揃っていることで、購入すればすぐに練習環境が整います。

Blitz以外でも安いギターはある

ここではBlitzのギターを紹介してきましたが、Blitz以外でも安価なギターはあります。例えば、PhotoGenicやPLAYTECHといったブランドは安価なことで有名ですので、Blitzのギターの購入を検討している人は、こちらも見てみると良いかもしれません。

もう少し上の価格帯のギターを探すなら

購入予算に余裕があり、Blitzのギターよりももう少し上のランクのギターも検討している人にとってはBlitzと同じアリアギターのブランドであるAria Pro IIのギターも検討してみると良いかもしれません。価格は少し上がりますが、より選択肢が増えることでしょう。

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